山火事にあった友人宅へお見舞い

いまここに

2006年09月20日 04:33

この夏、益々の地球の温暖化で
今年は今までにない異常な気温を毎日のように塗り替えての
ここサウスダコタ州西側の記録だった

夏の暑さから逃れるためには冷房も要らない絶好のロケーションの
静かな山の中の家いえ











7月28日
突然松の木に雷が落ち
それが燃え広がって、7件の家々が焼け落ちた

今回は私たちにとっては幸いに突然風向きが変わり我が家までは来なかったが
ちょうど7月末私が日本に帰る途中の飛行機の中で山火事が発生していた

主人の電話で日本に着いて直ぐにインターネットでニュースを開くと
ある友人宅に近かったが幸いにどうやら死者は出ていなかった

その時からずっと気になっていた
その友人は2年前迄カリフォルニアに住んでいたが
山火事に遭って、家その他全てのものを失った後
ご主人の出身地でもあるので
ここに移動してきたばかりだった

今度こそ新しくやり直しとばかりに、庭造りも形が出来あがって、
この夏の花の手入れのスケジュールを話す彼女は
張り切ってうれしそうにしていたところだった

近づくにつれて遠くから山々を見てみると、ところどころ茶色に色が変わっている
そこが焼け跡だったところで一目瞭然。



そこに再び木が植えられるのは多分何十年も先のことだと思う



恐る恐る砂利道を登っていくと
木々の変わり果てた姿が目の前に現れた


未だかつて見た事がなかった不気味な風景だ
家の周りの松の木は全て焼きつくされて、
真っ黒いまままっすぐに立っているだけだった

そして、彼らの素敵な広い家は
よかたぁ~残っていた

家の中は水浸しになってやっとポンプで汲み上げて、
ペンキを塗り終えたといって地下室も見せてくれた

それにしても聞くところによると火事に遭ったのは3度目だそうだ
引っ越して直ぐにも近くの家の子供が芝遊びをして、
燃え広がったこともあったそうだ

もう山の方には住まない方がいいのではと、私は思ってしまったが^^

まあ最近は自分ではどうしても避けられない事が突然多々起こってくる世の中だから
そんなこと言ってたらどこにも住めなくなると思うけど。。。なんとも
なんといって慰めていいからないくらいだった

彼らたちは60代半ばのカップルで近くには孫も住んでいる
でも家は残ったから~と、元気そうにしていた


今年も又日本でも台風の被害も大きかった
竜巻による被害もアメリカだけではなくなっている

東京に帰るたびに聳え立つビルをみながら地震がおきたら一体ここはどうなるんだろうと思うし
飛行機に乗る機会が多いとテロ発生も頭に入れておかねばならず

9・11の時も2日後の13日に日本帰国の予約を入れていた
9.30日までの変更だったら出来るということだったので
その日迄様子を見て帰国した

近頃は、全く明日の予想がつかず私たちは危機一髪のところを通り過ぎているようだ

今思えば20年前頃ののんびり旅をしていた優雅な時代がなつかしいな
何も知らなかった自分だけが平和ボケでそう思っていたに過ぎないかもしれない
相変わらず戦争は世界各地で起こっていて少しも減っていないし
確かにグローバライズが進んで世界が益々狭くなってきた事が
こんなにも世の中がめまぐるしく落ち着かない状態にしてしまったんだろうか。


ところで、火事が発生した日、
私を朝、地元空港に下ろした後、相棒は
大学のオフィスで夕方まで仕事をしていつものように家路に着くと、
そこにはパトロールカーやら消防車での火事騒ぎ、
避難命令も出ていたということで
なかなか自分の家に入れてもらえず

ついに爆発した相棒は
右も左もわからない日本人妻と犬1ぴきが家に残っているから
俺は行くとばかりに、黄色いテープを払いのけて~ははっは
(結構演技派とは^^または火事場の何とかで~)

本当は、大事なものだけでもと思ったらしいですが
うちにそんなたいした価値あるものは考えるまでもなく^^
グランパの古いライフルをもって
我が家の山小屋で
一晩火事が終わるのを待っていたそうです。。。

明日のことは誰も分らない

今日は不ぞろいの洋なし収穫の最後の日~感謝です


そして皮肉にも火事の勢いを早める
秋草がとてもきれいでした





                                   



 

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