Assisted living home の友人を訪ねる

いまここに

2006年09月25日 15:12

最近父が亡くなって母が独りになってしまったので
時々ネットで老人ホームの下調べをしたり
実際にどんなところが適しているのかとみたりで

アメリカの友人の中には既に老人ホームに入っている方も多いので
時々たずねてはいろいろなことをお話していただく



これは彼女の農場で作られたドライのFlax seeds(亜麻の実)
ブルーのフラワーでとってもきれいなのよ~
偶然にも彼女の入り口に飾ってあった即中身を手で割ってみせてくれました

今日の大切な友人名前ははVivian今、85歳
15年前にノルウェー出身のご主人を癌で亡くしてから
ノースダコタ州の小さな村から
お嬢さんのいたわが町に引っ越してきて
2階建てタウンハウスに一人で住んでいた

わが町にもさまざまな全て異なる条件の老人ホームがあちこちに建っている

この私立のAssisted living homeが新しく出来1年半前に移ったところだ
(アメリカではNursing home老人ホームと言う事が多いかな)



入り口はオープン形式で誰でも自由に出入りが出来ロビーを通って
各自の部屋に進む


ドアの入り口は各自それぞれ自由に飾っている




日本と重なる部分もあるけど
収入に応じて入れるホームが決まっている
ということは全く収入がなくても入れる施設があるというのもアメリカだ^^

彼女とは10年来の友人で私の英語の先生だ
大きな牧場をもって小学校の先生もしながら子供5人を育てたので
デーンとびくともしないとてもたくましい精神の持ち主だ

今の、ブームのオーガニックって言うけど
ただ昔はみんながやっていたことよと軽く笑いながら言われてしまう^^
80歳の最近まで近くの小学校に出向いては
授業が遅れがちな子供たちにボランティアもしていた

私にも5年間ぐらいボランティアで英語の発音などを丁寧に教えていただいた
レッスン料は受け取りたくないとおっしゃったので
私は彼女のお友達を集めては、
書道、茶道や日本食のお弁当を作るなどして
いわゆるアメリカ人たちが好むTRADEでお付き合いをしてきた

今は3週間に1度午後2時から4時の間に訪ねて一緒におしゃべりをしたりしてお茶を楽しむ
今でもなんでも話を聞いて必ずいいアイディアを与えてくれる


そしてマニキュアもぺディキュアもホームの中の美容師さんにやってもらって
いつもおしゃれをして待っていてくれる

400エーカーという想像もつかないような広い土地の牧場を持っていた彼女は
しっかりと管理もしていて
ご主人亡き後も、銀行を通して人に貸して
その賃料でゆったりと生活をしている、
1年に1度はノースダコタの土地を必ずたずねては
いろいろな事務的交渉も自分でやってくる

どちらかというとこのホームは少し余裕のある人たちが住んでいる
こじんまりしたところで清潔感がありしっとりと落ち着いていて私には好きな老人ホームだ

小さな町にありがちな
古い伝統を守っていこうというクラブ的な保守的老人ホームとはことなるので
敷居が高くなくフレンドリーだ

月2000ドルぐらいで
2ベッドルーム2つのトイレ、シャワールーム、
リビングとダイニング、キッチン



ランドリーは部屋の隣にある場所で4,5人で共用する
通常はお掃除の人が2人ほどいて十分にきれいだったが
そのほかお掃除を特別に頼んだりした場合は2時間80ドルぐらいを支払う

地下の駐車場には自分の車もあっていつでも出ていけるようになっているが
毎週2回はショッピングの日が決まっているので
雨の日、雪の日、暗くなってからはは自分で運転はしない
当然、買った品物は運んでもらうことも出来る

東京の母のところもそうだったが
スーパーで買い物をすれば1回500円で運んでくれる

一日一度のダイニングルームでの食事をリクエストしているので1,2食は自分で作っている


ダイニングルームでの席順も毎回いろいろな人と隣り合わせになって楽しいわといっている

気にはなっていたが
ここ3ヶ月ほどあっていなかったので今回は話がつきなかった

Life Lineだといって突然セーターの下から出して見せてくれたのがこの写真。
左側のワイヤレスが彼女の首にかけているライフラインにつながっている



緊急の場合にボタンを押すだけでワイアレスで3箇所まで同時につながる仕組み
これは月35ドルぐらい。

2年前のクリスマスに転んでから腰を痛めてから余り調子が良くないらしい
そのときも直ぐに私に電話をくれた
シャワーを浴びてベッドのシーツを取り替えたいのだけど
手伝ってくれるかしら?

少しでもお役に立つのなら
こんな電話はうれしい
即駆けつける

他人を家の中に入れることができるかどうかも
年をとってから一人で生きていくには必要不可欠だとも思う

アメリカのお年よりは手術も簡単に行い
平気な顔をして1,2日で戻ってくるのでなおびっくりだ

家に戻ってからの体制は本当によくできていて、
ヘルパーやボランティアが1日3回もしくは必要ならば何回でも
見回りにやってくる
家族を当てにしなくていいから助かるだろうなぁ

帰り際にちょうどドクターから電話がかかってきた


来月は肝臓のチェックをするそうだ
口の中からカメラを入れていくのよ
でも午後は帰れるわ
これで最後のテストだそうだ。ちょっと気になるが
しっかりと受け応えを一人でこなしている

10月の日本帰国をする前に一度会えるかなと思っている


街の中でも新しい住宅が次々と立ち並んでいる地域で
ホームの周りには全て用が足せるように眼科から歯医者までクリニックがあり、学校や銀行も
救急病院も3分以内という立地がとてもいいところだった





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